ギリシャ、改革法案可決支援再開へ前進

ギリシャ議会は16日、EUから金融支援の条件として要求されていた財政改革法案を賛成多数で可決しました。

これを受け、ＥＵ側は支援再開に向けた手続きに入り、最短で７月末にも欧州安定メカニズム(ESM)が発動し、ギリシャへの金融支援が始まります。

ギリシャの財政破綻はなんとか回避されそうです。

ドラギ総裁は会見でギリシャの銀行向けの緊急流動性支援の上限引き上げに言及し、市場にも安心感が広がっています。

しかし、ギリシャ国民の不満は高まっており、アテネ市内では改革に反対する大規模な抗議活動が開かれました。

一部が暴徒化し、デモ隊が警官と衝突する事態となっています。

また、長距離列車や公立病院の医師などがストライキに入り、国民生活にも影響が出ています。

チプラス政権の支持率が低下すれば、政権運営は困難になり、緊縮策を継続できない可能性も残ります。

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